よくある質問への答え


 

1. カウンセリングの流れを教えてください。

多くの所では、まず、電話やメールで予約を取ります。その後、面接を行ないますが、これをアセスメントと呼んでいます。アセスメントでは、クライアントの問題をお聞きした上で、カウンセリングが適切かどうか、これから続けていくとしたらどのように行なうかなど、今後の方針を話し合います。もし、同意のもとに、カウンセリングを始めることになったら、合意のもとに決められた期間中、決められた頻度で、カウンセリングが始まります。

 

2. 一回だけ行くこともできますか。

可能です。一度いらしたからといって、しばらく続けなければならないというものではありません。初回の面接は、問題に取り組むというよりは、問題の内容をお聞きし、こちらの所見をお話しし、今後の方針を話し合う回です。初回の面接の結果、クライアントが、一度話しただけで、気持ちがすっきりとして帰られることもありますし、話したことを基に、少し自分で考える時間が必要と感じる場合もあります。また、クライアントにもカウンセラーを選ぶ権利があります。そして、カウンセラーからみて、そのクライアントが他の療法の方がいいと思われる場合や、相談内容を扱っていないケースなどもあります。初回の面接(アセスメント)は、カウンセラーとクライアントがお互いを知り合うセッションで、その結果、今後カウンセリングは見合わせたいという選択肢も可能です。

 

3. カウンセリングは長くかかると聞きましたが、短期のカウンセリングも可能ですか。

何回くらい行なうか、最初から決めてやる場合と、全く決めず、終了したい時に終わる方法があります。それはお互いの合意のもとに決めるものです。もし、短期をご希望でしたら、最初にカウンセラーにお伝え下さい。ちなみに、NHSやチャリティ団体など、組織の中で行われるカウンセリングは、短期しか行なっていない所もあります。

 

4. カウンセリングに依存し、やめられなくなるのではないかと心配です。

カウンセリングの目的の一つは、自主性、主体性を持って、自分の選択のもとに、自分なりに行動できるようになるということです。カウンセリングが始まった時には、カウンセラーは、支えを与えながらセッションを行ないますが、進むごとに、段々と自分で問題を処理できるように持って行きます。そのため、適切に訓練を行なったカウンセラーでしたら、その心配は要りません。

 

5. 私が持っているような問題でもカウンセリングに行って大丈夫でしょうか。

自分の持っている問題が、病気と言う感じでもないのに、カウンセリングを受けてもいいか、または、カウンセリングに行くほどのたいした問題ではないのに、行っても大丈夫かと言う質問を受ける事が時々あります。カウンセリングは、病気の人のためと言うよりは、自分が抱えている問題を改善したり、状況を変えたいと言う目的のために行われるものです。他人から見れば大した問題ではないと思われる場合でも、その人にとっては重要な問題だと思いますし、早めに相談した方が、早く改善される事ももちろんあります。まず、遠慮せずカウンセラーに連絡してみて下さい。

 

6. カウンセリングで何を話せばいいのでしょうか。

どうぞ自分の好きなことを話してください。しかし、そういわれると、かえって話しにくいと思われるかもしれませんが、通常は、クライアントの方から話始めます。それに対し、カウンセラーが、話を聞きながら、フィードバックを与えたり、何が無意識の中でおきているのか解釈したり、感情を引き出したりとか、様々な介入方法を取っていきます。もし、どうしても話しにくい場合や、何をどのように話したらいいのかわからない時は、率直にその気持ちをお話しになってみてはいかがでしょうか。

 

7. カウンセリングがうまく行っている気がしないのですが。

そう思ったら、まずはそのカウンセラーに直接話してみてください。うまく行っていないという気持ちや状況が自分の問題と関係していることがありますし、良くなる前に悪くなると言うこともあります。そのことを話したら、それを転機に、カウンセリングがうまく進むようになることもよくあります。しかし、カウンセラーに話しても、状況に変化がない場合は、カウンセリングをやめるとか、カウンセラーを替える等の選択肢もあると思います。